古くより『万能薬』と言われてきた高麗人参は、様々な研究によりその効果・効能が現代医学的に証明されています。
では、いったいどんな効果・効能があるのでしょうか?
高麗人参には、コレステロールの分解や排出を促進し血管壁の動脈硬化を抑える作用があります。抹消血管を拡張して血流を改善するので心臓の負担が減り、その結果、血圧が正常になります。また、血圧降下剤のような副作用の心配もありません。
以前は、血圧を高める効果があるため、高血圧の人は高麗人参の利用を控えるべきであると言われてきました。しかし、血圧の高い人が飲むと下がるという高麗人参についての報告もあり、実際は体に合わせて調整作用があるともいわれています。また、高麗人参には心筋の強化、動脈硬化の予防と治療、狭心症、自律神経の乱れを整える作用もあり、高麗人参が血圧調整作用があることもわかってきました。
人参サポニンには全身の器官組織の代謝機能を高める作用があり、タンパク質や脂質、さらに核酸の合成を促進し、細胞分裂を活発にします。とりわけ、肝臓や骨髄の代謝機能の活性化が顕著です。
高麗人参には疲労回復を促進する作用があると報告されています。高麗人参を摂ることで、全身の組織細胞の代謝が高まりよく眠れる、気分が落ち着くなど精神を安定させる作用の相乗効果によって疲労回復が促進されるのです。
高麗人参にはインスリンの分泌を促す有効成分が含まれており、人参サポニンが血糖値を下げる事も分かっています。結果、血液中の糖分はスムーズに細胞に取り込まれ代謝されるのです。
また、高麗人参に含まれる人参サポニンにはインスリンに似た働きがあるので、膵臓のインスリン分泌が落ちていても糖尿病に有効なのです。特に、自覚症状のめまい、肩こり、胸部圧迫感、口渇症、全身の倦怠感、頭が重く感じる等が改善されたという臨床研究結果も出ています。
人参サポニンが蛋白質合成や肝臓細胞再生を促すことが分かりました。人参サポニンは有害化学物質が原因である肝臓細胞の死滅に歯止めをかけ、生体異物を解毒する作用のある酵素を活性化させて肝臓を保護します。さらに人参サポニンはエチルアルコール(酒精)に含まれる酵素を活性化し、アセトアルデビドの分解を促します。言い換えるとアルコールの影響を緩和し、肝臓をアルコールの毒性から保護します。
高麗人参には副腎皮質ホルモンの分泌を促進する作用があるので、花粉症、アトピー、リウマチといった、身体の免疫機能が過剰に反応して起きるアレルギー症状や疾患を改善する効果があります。
副腎皮質ホルモンは副腎から分泌されるのですが、高麗人参は直接この副腎に作用するのではなく脳下垂体に作用します。すなわちヒトが本来持つホルモン分泌の調整力を高めて免疫機能を正常化させるので、副腎皮質ステロイドのような副作用の心配がありません。
高麗人参は、毛細血管を拡張し血流を良くするので、冷え性の改善に効果的です。リウマチの症状がやわらぐといった報告も数多く寄せられているそうです。また、高麗人参に含まれているサポニンが骨髄に作用するということで、健康な赤血球を作る手助けをしてくれるため、貧血の改善にも役立ちます。40代から50代の女性に、頭痛、めまい、顔のほてり、動悸、肩こり、手足の冷え、腰痛といった更年期特有の症状に悩む方が多くいらっしゃいます。
高麗人参には、これらホルモンバランスの崩れにより起こる自律神経失調症の諸症状を軽くする作用があり、女性に多いさまざまな症状も、高麗人参がやわらげてくれます。